KPIマネジメント事例:1. 時間管理

KPIマネジメント事例の目次

はじめに

時間管理の生産性をインプットとアウトプットの関係であらわすと・・・

$$\frac{OUTPUT}{INPUT}=\frac{付加価値}{総工数}$$

となります。

時間のつかい方の分類

仕事の時間(工数)を付加価値に直接関係するものなのか、あるいは、間接的に関係する工数なのかで分類すると以下のようになります。

  • 主作業
  • 付随作業
  • 付帯作業
  • 非稼働工数
  • ロス時間
  • KPIマネジメント事例(時間管理)

より詳しい定義はこのようになります。(8分類)

時間のつかい方分類 意味 営業プロセス例
稼働工数 主体作業 主作業 直接的に付加価値の獲得に役立っている工数 決裁権者との面談、プレゼンテーション、契約締結などの重要事項説明。
付随作業 主工数を実行するために規則的に発生する、どうしても必要な前後や途中の工数(主工数と一対) 攻略プロセス設計や提案設計、ニーズ分析作業。
付帯作業 準備作業 主体作業の準備や後始末 アプローチリスト作成やアポ取り。提案資料等の作成。非決裁権者との面談や販促イベントなど。
移動運搬作業 主体作業のために発生する移動や運搬作業 客先など目的地への移動時間
非稼働工数 管理余裕 作業余裕 業務遂行上、必要だが、どうしても発生するメンテナンス工数 情報や設備・システムのメンテナンス作業。勉強会などの社内教育やレビューなども含む。
職場余裕 稼働工数とは無関係に発生する、工程上の待ち時間や手戻り、連絡や整理整頓に関する工数 ツール、材料、人待ち、承認待ちや清掃、整理時間や朝礼などの社内慣行
人的余裕
(用達・疲労)
生理的欲求や疲労によって生じる休止・回復のための工数 トイレなどの休憩時間や肉体・精神疲労のための休憩時間やリフレッシュ休暇。
ロス時間(非作業) 個人的理由で発生する遅れやよくわからない時間 休息、体調不良、何をしていたのか記憶にないような時間など。

KPI策定の手順

  • 稼働工数・・・付加価値をうみ出す最重要な時間なので、極力増やしたい。
  • 非稼働工数・・・必要な時間だが、極力集中して、効率的におこなうことで、時間圧縮をしたい。
  • ロス時間・・・必ず発生してしまうが、業務遂行上、不必要な時間なので、ゼロにしたい。

作業分類をふまえて、時間の生産性の式を分解すると、

$$\frac{付加価値}{総工数}=\frac{稼働工数}{総工数}\times\frac{付加価値}{稼働工数}$$

一つ目は稼働率、つまり「仕事の組み立て方」をあらわしており、二つ目は作業効率、つまり「仕事をおこなう性能」をあらわしています。

さらに、業務プロセスをイメージして、生産性指標をさらに細かく分解をしていくとKPI候補がみえてきます。

$$\frac{付加価値}{総工数}=\frac{正味工数}{総工数}\times\frac{非稼働工数}{正味工数}\times\frac{稼働工数}{非稼働工数}\times\frac{付帯工数}{稼働工数}\times\frac{主体工数}{付帯工数}\times\frac{付加価値}{主体工数}$$

付帯工数の「時間のつかい方」と「作業効率」が成否をわける分岐点であることがわかります。
(付帯作業から主体作業へのランクアップが鍵)

以上です。詳しくはスライドをご覧ください。