はじめに
単なる「指標」を寄せ集めて経営管理の材料としている例は、数多くあると思います。経営管理に使える数字(=指標)は数多くあり、それが役に立たないと申しているのではなく、それらの数字一つ一つが、経営目標に対して、どんな役割や意味をもっている数字なのか?がよくわからない状態のまま数字でマネジメントをおこなっても、数字に振り回されるだけで、結果的に役に立たない数字、使われない数字になっている例が散見されるので、ここで改めて、KPIをテーマに書くことにしました。
単なる「指標」を寄せ集めて経営管理の材料としている例は、数多くあると思います。経営管理に使える数字(=指標)は数多くあり、それが役に立たないと申しているのではなく、それらの数字一つ一つが、経営目標に対して、どんな役割や意味をもっている数字なのか?がよくわからない状態のまま数字でマネジメントをおこなっても、数字に振り回されるだけで、結果的に役に立たない数字、使われない数字になっている例が散見されるので、ここで改めて、KPIをテーマに書くことにしました。
一般的には、「ミッション、ビジョン、バリューの順番で」といわれますが、社内で事業戦略を練っているシーンでは、どうもこの順番で考えるとしっくりといきません。
「~ねばならない」というのがその”しっくりこない”原因です。本音と建前といいましょうか、本来、事業戦略をたてるときに、頭に思い浮かぶのは、「~したい」というどこまでも純粋な感覚なのだと思います。
マーケティングとは、「事業戦略」に沿って、いかに市場を創り、育て、うまくコントロールするか?がその仕事の内容です。本項では、市場戦略を考える上での最初の分水嶺について説明してまいります。